「感性(センス)」-10-

2012年03月03日 |

いつだったか忘れましたが、NHKで興味深い番組を流していました。

東京・上野動物園の飼育係の人のドキュメント番組「すべては動物から教わった」というものでした。
その番組の中に出てこられる飼育係・細田孝之さんは、
他の誰よりも動物の異変に気付く方だと紹介されていました。

細田さんは、何種類もの動物たちを担当されているのですが、
それぞれの飼育場に毎日同じ時間に見に行くのだと仰っていました。
そうしながら、動物たちの常態(平常の状態)に関する情報を、
目や耳や鼻を通して記憶し、更にビデオや写真に記録しているのだということでした。

動物たちは何も変化がなければ、同じ状態でそこにいるのですが、
何か変化が生じると、何か変わった行動をとっているのだそうです。
だから少しの変化にでも気付く事ができるのだと、細田さんは仰っていました。

変化に気付く為に毎日の常態情報を蓄積する。
少しでも楽しく快適に過ごさせてやりたいからしっかり興味を持って観察しているのだということでした。

形態の違いはあるものの、私たちとお客様との関係に近いものがあるのではないでしょうか。
そして、“感性を高める”を考える上でとても興味深いお話だとおもいます。

紹介している番組の名前、「すべては動物から教わった」は、
非常に奥の深い、それでいて平易で分かり易い言葉です。

さらにもう一つ。細田さんの言葉に「無力だから、あきらめない」というのがありました。

動物の生態を学問として書物からだけ得るのではなく、数多くの失敗という経験から学び、
実体験として掴んでこられた人だから言える真実の言葉だと思うのです。
実体験という情報を蓄積し実践してみる、失敗すればそれを情報としてまた蓄積し同じ轍を踏まないようにする。
それを繰り返して蓄積してきた情報を知識として淡々と実践に活かしていく。
その細田さんの様子を傍から見ている人には、鋭さや感度の高さとして映るのではないでしょうか。

無力だから、もっともっと動物と向き合って、動物から学ぼうとする。

私たちも見習いたいと思うのです。
仕事に対する姿勢として。また、ホスピタリティ産業に従事するものとして。



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